なんともコメントしようがありません。
ケン・グリフィー・ジュニア【MLB】特別な一日の出来過ぎな結末、「24」に飛んだサヨナラ打【ワシントン州シアトル、2日】シアトル・マリナーズのイチロー外野手は、本拠地セーフコ・フィールドで行われたミネソタ・ツインズ戦に1番ライトで先発出場。無安打で迎えた5打席目に自身4度目のサヨナラヒットを放ち、指名打者ケン・グリフィーが引退したその日に、記憶に残る活躍をした。ただし5打数1安打、1打点、3三振で、打率は.343に下がっている。マリナーズは1対1の同点で迎えた延長10回裏、2死一、二塁の場面でイチローがタイムリー内野安打を放ち、2対1でサヨナラ勝ち。
延長10回、2死一塁でジョシュ・ウィルソンが遊撃手レフト前ヒットを放つと、イチローが打席に。展開が俄然、面白くなった。この日の試合前、グリフィーの引退が発表され、チームは確実にいつもとは違う雰囲気を感じながら試合に臨んだようだが、中でもグリフィーと特別な関係を築いていたイチローは、他のチームメートとはまた別の感情を抱きながら各打席に立ったはず。
4打席目まではノーヒットで3三振。2007年9月23日のロサンゼルス・エンゼルス戦以来の3三振という結果に、さすがのイチローも普段どおりの自分ではいられなかったと思われた。だが、絶好のおぜん立てをされた最後の場面では、ファウルで粘りながら相手を追いつめると、11球目を二遊間へ転がすサヨナラヒットとした。
この日の試合前、二塁ベースの後ろに「24」というグリフィーの背番号が大きく描かれたが、打球はそこに飛んだ。ギリギリで打球に追いついた二塁手はセカンドに送球してフォースアウトを狙うが、これがセーフ。あまりにも際どいタイミングだっただけに、ツインズの内野陣は三塁を回っていた二塁走者に対する反応が遅れ、結局はそのわずかな差がサヨナラ劇につながったと言えるかもしれない。
多くのファンはこの日、球場に来てからグリフィーの引退を知った。それに対する反応は「信じられない」といった雰囲気で、覚悟はしていたものの、そのときが突然訪れたことに戸惑いを見せていた。
試合中もそんな空気が球場を支配し、淡々と進む試合はどこか不思議な感じだったが、最後でイチローが「24番」の上に打球を転がして試合を決めたのは、あまりにも出来過ぎたシナリオか。さらに、二塁の判定はリプレイを見る限りアウト。そこにもやはり、グリフィーの存在が感じられた。
なお、マリナーズのサヨナラ勝ちは今季2度目。1度目は、5月20日にグリフィーが決めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100603-00000223-ism-base