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藤井秀悟巨人はウハウハ、藤井大変身 格安FAが立派な先発ローテに 昨オフに日本ハムからFA宣言したがオファーがなく、無職の危機にひんした巨人・
藤井秀悟投手(32)。巨人は思い切り足元を見て契約したが、今や先発ローテの一角を占め、実にいい買い物となった。逆に古巣は逃した魚の大きさを痛感させられている。
[フォト]巨人入団会見でユニホーム姿を披露する藤井 藤井は今季4度目の先発となった20日の横浜戦(京セラドーム)で、7回2安打1失点と移籍後最高の投球。打線の援護がなく初勝利こそ逃したが、「チームが勝ってとてもうれしい」とお立ち台で笑顔を見せた。
ここまで3試合は、好投しながら中盤以降に痛打を浴びてKOされる日本ハム時代からの悪い癖を引きずっていたが、「同じ間違いをしないように丁寧に投げた。スタミナも少しずつ変われるように練習してきた」と変身ぶりを強調した。
日本ハムでは炎上を未然に防ぐため、首脳陣が5、6回で見切りをつける起用法が定着していた。昨季は7勝5敗ながら、1試合平均投球回は5・2回止まり。ベンチにすれば勝ちきるための当然の策だが、藤井本人は「使い方を限定されては成長できない」と不満を募らせ、決別のFAを宣言に。
ところが起用法への不満でFAという経緯や、素行面が問題視され、獲得に動いたのは広島のみ。それでも藤井は「在京がいい」と巨人に泣きつき、異例の年俸1000万円ダウンの6000万円、背番号も「99」という過去の巨人のFA選手ではありえない扱いで契約に至った。
当初は「働いてくれればもうけもの」の要員。ところが昨季の先発ローテのうちグライシンガーは故障、オビスポは不調とコマ不足に陥り、藤井はしっかり開幕ローテ入り。さらに先発転向の山口も再び中継ぎに回り、貴重な先発左腕として、ありがたみは増す一方だ。
巨人は17、18日に松山で2試合を行ったが、先発予定のない藤井も帯同した。本来なら20日の先発に合わせ、前日に大阪入りするところだが、愛媛は藤井の故郷。特別に凱旋を許されている。
巨人にすれば、「藤井を獲っていなかったらゾッとする」という現状。逆に「藤井が先発すると中継ぎが酷使される」とまるで慰留しなかった日本ハムは形無しだ。今季は5回まで試合をつくれる先発さえそろわず、パ・リーグ最下位に沈んでいる。指をくわえて藤井の好投を見ているしかない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100421-00000003-ykf-spo