結構気になってます。
マイケル・ジャクソン(1958-2009)キングに「ムーンウォーク」伝授 マイケルの魔法で社会現象 ６月に５０歳で急死した米人気歌手、マイケル・ジャクソンさんのニュースは、世界中に衝撃を与えた。マイケルといえば、ダンスでの華麗な足技「ムーンウォーク」が有名だが、その手ほどきをしたダンスマスター、ジェフリー・ダニエルさん（５４）も大きなショックを受けた一人だ。ダンスイベント出演のために来日したダニエルさんは、「彼は自分なりに新しい技を見いだそうとした。世界一のエンターテイナーだと思います」と「キング・オブ・ポップ」の死を悼んだ。（村上智博）
「マイケルは私を兄のように慕い、接してくれた。ジェームズ・ブラウンやジーン・ケリーら尊敬するエンターテイナーの技を組み合わせ、新しい技を作り上げる。努力の人でした」とダニエルさんは懐かしむ。
「ムーンウォーク」は、足を滑らせて前に行くように見せながら、実際は後ろに下がるというダンスの妙技だ。ダニエルさんによると、マイケルがこの技を初めて披露したのは１９８３年、米レコード会社のモータウン発足２５周年記念コンサートに出演したとき。ダニエルさんが振り付けを担当した「ビリー・ジーン」の間奏で取り入れ、またたく間に人気に火がついた。
実はこの足技は以前からあり、ストリートダンサーらの間では「バックスライド」として知られていた。米音楽番組「ソウル・トレイン」でダンサーを務めていたダニエルさんは、同じ番組に出演していたマイケルから「ぼくにダンスを教えてほしい」と声をかけられ、やってみせたのがバックスライドだった。
「彼は『見せて、見せて』と私の足を両手で触っては、足がスライドするのを体で感じようとしていました」と振り返る。
まるで重力に反するような動きから、マイケルはムーンウォークと名付けた。「バックスライドは前後に動くだけだが、ムーンウォークはさらにその場でクルリと回ることもできる。マイケルは曲に合わせ、魔法をかけたんです。すぐに人の心をつかむような言葉の響きがあるし、何より人気者のマイケルがテレビで見せたことで、一気に社会現象になった。周りのストリートダンサーも、『その名前だったらいいね』と納得して受け入れたんです」と明かす。
ダニエルさんは以来、マイケルの自宅に毎週末、スクーターで通った。２階の「ギャラリー」と呼ばれる練習部屋でダンスレッスンを行い、食卓を何度も囲んだ。マイケルはいつも黒いローファーを履き、待っている部屋に上がってくるときはその足音で分かったという。
「バッド」や「スムーズ・クリミナル」などでも振り付けを手がけたダニエルさんは言う。「海外ツアーでは一緒に世界を飛び回った。彼のおかげで私も、世界で表現する場を得られ、心から感謝しています。間違いなく彼は世界一のエンターテイナーでした」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091222-00000505-san-ent
